「2009年11月9日」の記事

ごまの病気・害虫について①

【Q】金胡麻を栽培し収穫しました。
洗って乾かしたのですが、虫が綴っています。
見ると小さい幼虫がいます。このまま保存すると増えそうです。対処法を教えて下さい。

【A】K様 この度は弊社ホームページまで、ゴマに関するお問い合わせをいただきまして
誠にありがとうございます。
今年、金ゴマを栽培されたそうですね…
洗って乾かし、保存中に虫綴りの発生があり、同時に幼虫が発生…という事は
「湿度」と「温度」が原因であると考えられます。

洗った後の乾燥は、どの様にされたのでしょうか?

虫綴りや、幼虫の孵化が発生している場合の対処方法としまして
丸一日…天日干しをする事をお勧め致します。

(方法は…)
ゴザかブルーシートを広げ、その上からゴマを可能な限り広範囲に広げて下さい。
天日による乾燥を行いますと、幼虫は居なくなります。
虫綴りについては、同時に手で除去する事をお勧め致します。

また和田萬では、ゴマ栽培を実践していただいている農家様へのお話としまして…
選別工程中の乾燥(湿度飛ばし)につきまして、天日乾燥を推奨致しております。
(農家様から引き上げる際は、生乾きでの出荷による「カビの発生」や
「虫の発生」が考えられるため、水洗いは厳禁とさせていただいております)

この天日乾燥は、水洗い後の多量の水分を乾燥させるのにも効果的なので
万能な乾燥方法として、古来よりよく利用されています。

(乾燥方法)
水洗い後、滴る水をキチンと脱水(少量であればタオルなどでの吸水も
効果的)し、天日で最低でも丸一日は乾燥させて下さい。
従いまして、ゴマ洗いの作業をされる際は、「晴天予想」の下に行う事が
重要であるという事になります。

丸一日…天日に当てていただきますと、ほぼ乾燥は終了となります。

また、保管の温度につきましては、20度以下が望ましく
あまり高温の場所に保管しますと、水分が無くても幼虫の孵化が始まります。
以上でございます。      (2009年11月9日)

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