「▶ ごまの豆知識・情報」の記事

ごまの豆情報③

☆摘芯作業について☆
       T様よりご質問を頂きました
T様からのご質問
【Q】良品を収穫するために、ある時期に芯を摘むと耳にしたことがありますが、その時期はいつころなのでしょうか?

【A】この度は、お問い合わせをいただき誠にありがとうございます。
良品(未熟粒の抑制)の収穫についての芯止め(摘芯)作業について時期的なものとしましては…
草丈が150cmを超えた段階、若しくは…刈り取りの2週間前くらいの時期に摘芯をしていただく様に栽培農家の皆様にはお話させていただいています。

胡麻は開花時期以降の「生育」段階で、草丈の一番上からおよそ20cm
位の部分が「未熟粒」となっており、その下の朔果はそれ以上の成長が
望まれないので、生育のスイッチが切られています。
これらの事柄により「摘芯」をする事で、未熟粒の朔果を熟成させる効果が期待される事になります。

ごまの豆知識・情報②

☆ごまの種の保存期間について☆
       H・A様よりご質問を頂きました
●HPをぐぐっていたら、お宅様のHPが一番ゴマについて細かく書いてありました。
ひとつ教えていただきたい事があるのですが、
お友達から金ゴマを畑に撒くのにいただいたんですが、
量が多くて畑に撒ききれません。
種を保存しておいて、来年でも撒きたいと思っているのですが、
保存方法を教えて下さい。
御手数をお掛けしますが、宜しくお願いします。(H・A様)

●H様、この度はお問い合わせを頂き誠にありがとうございます。
ご質問につきましてお答えさせていただきます。

ゴマの発芽能力は、一説には「数十年」とも言われています。
収穫の際に、さやから落粒したゴマが土に混ざり…何年かの時を経て
たまたま土を起こした際に発芽するというケースも、各地域で多々見受けられる
程です。

ゴマ種子の保存につきましては、「高温多湿」と「日差し」の無い
「日陰の涼しいところ」に置いていただければ、問題なく10年間は発芽いたします。
保存の際の包材については…ナイロン袋やプラスチック系の「密閉型」ではなく
使い古した封筒の様な「紙の袋」の方が良いです。

以上 ご参考になさってください。

今後もゴマについてのご不明な点につきましては、何なりとお尋ね下さい。
わからないことは必ず調べますので、どうぞ宜しくお願い致します。

●早速のご連絡ありがとうございます。また、とても親切な回答に感謝します。

これから暑くなりますが、涼しい場所を探して保存してみます。
ごまは栄養価も高いし、こつこつ仕事が苦にならない私に向いてると
お友達が分けてくれたので、栽培初体験を楽しみたいと思っています。

また、わからない事があったら連絡させていただきますので、
その節は宜しくお願いいたします。

●早速のお返事誠にありがとうございます。
ゴマ栽培の担当もしておりますので、色々とゴマ関連のご質問をいただきますと
非常に嬉しく…力が沸いてくる思いでございます。

ゴマの栽培もそうですが、全ての農作業は地味ですが「コツコツ仕事」の
積み重ねが全てであると私は考えます。頑張って下さい。

何なりとお尋ね下さい。ありがとうございました。 
                                  (2010年7月6日)

●ごまの豆知識・情報①

☆ごまの栽培手順について☆
●収穫後のごまのゴミ取り方法
ゴマの収穫後の選別につきまして…
全国の農家の皆さまに推奨させていただいている手順です。
よろしければご参考になさって下さい。

1.ゴマの「刈り取り・乾燥」→「脱粒(粒落とし)」の工程を経て
ゴマ粒とゴミ(葉の欠片や莢・茎の破片・砂や石)になった段階でまず
 篩い通しの工程になります。

 「10メッシュ」と「16メッシュ」の篩いを推奨していますが
お近くのホームセンターか農業関係の資材屋さんで手に入るサイズのもので
良いと思います。

 (メッシュとは…1インチの中に10個の穴があるのが10メッシュ・
16個の穴があるのが16メッシュとなります)
1個の穴の大きさが「約2.5mmが10メッシュ」
「約1.6mmが16メッシュ」となります。

 10メッシュの篩いで「莢や茎の破片や葉の欠片」などのゴマより大きなもの
を選別し、16メッシュの篩いで「砂等」のゴマより小さなゴミを選別します
20081001nisiwaki-4.jpg 20081001nisiwaki-5.jpg
【写真は2008年度、兵庫県・西脇市にて実際に篩を2回使って作業された様子です。】

2.篩い作業が終了しますと、次は天日乾燥です
お天気の良い、風の少ない日にブルーシート(新聞でも大丈夫です)一面に
ゴマを広げ、丸一日天日でゴマの周りの水分を飛ばします。
そうする事によりまして、これ以降の選別作業がしやすくなります。
20071001siwaku3.jpg
3.天日乾燥が終了しますと、次は風選別です
「扇風機」でするとゴマと塵が一緒に飛ぶ…というのは
恐らく「風が強い」か「方法」に問題がないかと思われます。
 農家の方には「唐箕(とうみ)」がけを行っていただく様にお話をしますが
御自宅に唐箕はございましたら、大体4〜5回ほどかけていただければ、
綺麗に選別がされます。
20081001nisiwaki-8.jpg
【写真説明】・・・「唐箕(とうみ)」です。これで風飛ばし選別を行います。

 無い場合…「扇風機」か「自然の風」を利用する事となります。
「扇風機」を利用される場合は「一番弱い風(適宜変更して下さい)」で
「扇風機の風の流れの上から…ゴマを下に落とす」方法で行って下さい。
「風の強さ」と扇風機の風元からの距離を微調整しながらベストな位置を
見つけて下さい。  

 「自然の風」を利用される場合は「目の細かいザル」等で
風の吹いている時にゴマを上に煽る事となります。
この作業の場合は、ゴマをあまり上に上げすぎると、全てが下に落ちてしまう
可能性があります。
リズムに乗って、軽快に「ザッ!ザッ!」とされるコツを見つけて下さい。

4、風選別作業を適度に何度も繰り返すうちに、ゴマの実が見事に選別されて
くると思います。
作業全般で大切な事は、面倒くさがらずに根気よく頑張るという事になります。
20081001nisiwaki-3.jpg 20081001nisiwaki-11.jpg
【写真】 全くの選別前の状態⇒⇒⇒⇒⇒写真のようになれば、ベターです。
以上 ご参考になさってください。
※ふるい通しを取り扱っております。商品ページはこちらをどうぞ。

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●ごまの刈り取り時期について
1.
基本的に、一番下の莢がひらきかけたら刈り取り。
       根から抜き取るか、根元から鎌で刈り取ってもどちらでもよい。)
      2週間ほど乾燥させるあいだに、上の方も追熟して、莢が勝手にひらいてきます。

  2.もう半分以上、莢がひらいている場合は遅すぎます。
   すでに大切なゴマはどんどん大地にこぼれおちています。

  3.下の葉っぱの色が黄色っぽくなってきたら、刈り取り時期が近づいた合図です。
   もう少し具体的に言うと・・・下の葉がハラハラと風で落ち、全体が黄土色になってきて、
一番下のさやが茶色くなって、はじけそう、もしくははじけた、この頃が刈り取りの時期です。

下の写真をご覧ください。↓↓↓
     karitori-1.JPG
      一番下のさやが茶色くなってはじけています。
     karitori-3.JPG
しくじるとさやは一気にはじけてせっかくのごまが落ちてしまうので、
刈り取りは一気にやってしまいましょう。

     

 

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