「2009年10月1日」の記事

●ごまの豆知識・情報①

☆ごまの栽培手順について☆
●収穫後のごまのゴミ取り方法
ゴマの収穫後の選別につきまして…
全国の農家の皆さまに推奨させていただいている手順です。
よろしければご参考になさって下さい。

1.ゴマの「刈り取り・乾燥」→「脱粒(粒落とし)」の工程を経て
ゴマ粒とゴミ(葉の欠片や莢・茎の破片・砂や石)になった段階でまず
 篩い通しの工程になります。

 「10メッシュ」と「16メッシュ」の篩いを推奨していますが
お近くのホームセンターか農業関係の資材屋さんで手に入るサイズのもので
良いと思います。

 (メッシュとは…1インチの中に10個の穴があるのが10メッシュ・
16個の穴があるのが16メッシュとなります)
1個の穴の大きさが「約2.5mmが10メッシュ」
「約1.6mmが16メッシュ」となります。

 10メッシュの篩いで「莢や茎の破片や葉の欠片」などのゴマより大きなもの
を選別し、16メッシュの篩いで「砂等」のゴマより小さなゴミを選別します
20081001nisiwaki-4.jpg 20081001nisiwaki-5.jpg
【写真は2008年度、兵庫県・西脇市にて実際に篩を2回使って作業された様子です。】

2.篩い作業が終了しますと、次は天日乾燥です
お天気の良い、風の少ない日にブルーシート(新聞でも大丈夫です)一面に
ゴマを広げ、丸一日天日でゴマの周りの水分を飛ばします。
そうする事によりまして、これ以降の選別作業がしやすくなります。
20071001siwaku3.jpg
3.天日乾燥が終了しますと、次は風選別です
「扇風機」でするとゴマと塵が一緒に飛ぶ…というのは
恐らく「風が強い」か「方法」に問題がないかと思われます。
 農家の方には「唐箕(とうみ)」がけを行っていただく様にお話をしますが
御自宅に唐箕はございましたら、大体4〜5回ほどかけていただければ、
綺麗に選別がされます。
20081001nisiwaki-8.jpg
【写真説明】・・・「唐箕(とうみ)」です。これで風飛ばし選別を行います。

 無い場合…「扇風機」か「自然の風」を利用する事となります。
「扇風機」を利用される場合は「一番弱い風(適宜変更して下さい)」で
「扇風機の風の流れの上から…ゴマを下に落とす」方法で行って下さい。
「風の強さ」と扇風機の風元からの距離を微調整しながらベストな位置を
見つけて下さい。  

 「自然の風」を利用される場合は「目の細かいザル」等で
風の吹いている時にゴマを上に煽る事となります。
この作業の場合は、ゴマをあまり上に上げすぎると、全てが下に落ちてしまう
可能性があります。
リズムに乗って、軽快に「ザッ!ザッ!」とされるコツを見つけて下さい。

4、風選別作業を適度に何度も繰り返すうちに、ゴマの実が見事に選別されて
くると思います。
作業全般で大切な事は、面倒くさがらずに根気よく頑張るという事になります。
20081001nisiwaki-3.jpg 20081001nisiwaki-11.jpg
【写真】 全くの選別前の状態⇒⇒⇒⇒⇒写真のようになれば、ベターです。
以上 ご参考になさってください。
※ふるい通しを取り扱っております。商品ページはこちらをどうぞ。

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●ごまの刈り取り時期について
1.
基本的に、一番下の莢がひらきかけたら刈り取り。
       根から抜き取るか、根元から鎌で刈り取ってもどちらでもよい。)
      2週間ほど乾燥させるあいだに、上の方も追熟して、莢が勝手にひらいてきます。

  2.もう半分以上、莢がひらいている場合は遅すぎます。
   すでに大切なゴマはどんどん大地にこぼれおちています。

  3.下の葉っぱの色が黄色っぽくなってきたら、刈り取り時期が近づいた合図です。
   もう少し具体的に言うと・・・下の葉がハラハラと風で落ち、全体が黄土色になってきて、
一番下のさやが茶色くなって、はじけそう、もしくははじけた、この頃が刈り取りの時期です。

下の写真をご覧ください。↓↓↓
     karitori-1.JPG
      一番下のさやが茶色くなってはじけています。
     karitori-3.JPG
しくじるとさやは一気にはじけてせっかくのごまが落ちてしまうので、
刈り取りは一気にやってしまいましょう。

     

 

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